部屋と3Dプリンターと私 ~後編~
どうもeastです。
前編はこちら。
作りたいものに対する手法よりも、
「どこでできるかということが大事かも」という視点と、
「それが机の上でできるのが3Dプリンターだよ」という意見を提示しました。
もうひとつ、
3Dプリンターを積極的に取り上げる理由が、初期投資の小ささです。
既存の製造業に加工をお願いするときに、
やっぱり大きいのは費用の壁です。
良心的な工場が見つかったり、
もともと知り合いがいてとりあえずは採算度外視でやってくれたり、
そういうラッキーがなければ、金銭面で続かないと思うんです。
たとえ1個は作れても。
よく出てくる「金型でやったら?」という意見。
今見かけるほとんどの樹脂製品は金型でできてると思いますが、
とりあえず金型作るのに平均的にいくらかかるか知ってます?
サイズにもよりますが、数十万~数百万円です。
何度か見積りをもらったことあるから間違いないです。
安い業者を探すうちに消耗してきます。
個人でも請け負ってくれるところあんまり多くないですし。
正直、片手間でやってることで出せる金額ではないです。
しかも、何百個、何千個というのが、
金型費とセットで要求される最小数だったりします。
売れるかどうかもわからないプラスチック製品にそんなお金、クレイジーですよ。
あと、金型は「抜き」の方向やエッジのカーブ等、
パーツや金型本体が壊れないように設計をしないといけなかったりします。
そういった微妙な調整がすごく大変だったりしますし、
かなり経験を積まないと得られない知識が必要です。
それからよくある「削りでもできるよね」。
これもいくつか見積りもらいました。
複雑な形状のものを作ろうと思えば思うほど、
材料に刃を入れる回数が多くなって必然的に高額になります。
これも、1個のヨーヨーを作るのに十数万円かかったりします。
要するにいろいろ手法はあれど、
まずはやってみよう!と気軽に取り組みたい人にとって、
資金面で3Dプリンターを買う費用だけで済むというのは大きなメリットだ、
ということが言いたいわけです。
※それなりな性能のパソコンも必要ですが。
国や特定の組織が持っていたパワー(権力)が別の誰かに移行し、
この別の誰かが市民や個人だった場合に、世の中はそれを「革命」と呼びます。
高額な費用を払って生産を委託し
付加価値をつけて単価いくらで売って利ざやを稼ぐ、
というごくごく当たり前のスタイルだって、
ひっくりかえるようなことがありえるんじゃないか。
そのチャレンジを、まずはヨーヨーでしている。
ここが自分の立ち位置です。
最初はもちろん、ヨーヨーが作りたくて仕事の片手間に作ってました。
けど、そのうち自分の中でその意味が変質してきました。
3Dプリンターを自分で手に入れてヨーヨーを作ろうとしてなければ、
ここまでいろいろ考えなかったでしょう。
ヨーヨーの次は何を作るか!?
楽器かな。
今日はこれまで!