3Dプリントで出したブツの積層跡を消す!① 「TuneD3による手で研磨」編
どうもeastです。
今日から、FDM(熱溶解)方式の3Dプリンターで出した造形物の
積層跡の消し方を追求してみようと思います。
気にしなければ気にならないんですけど、
一度気にしだすと結構気になるのが、積層跡。
いろいろと模索していきますね。
とはいえ、まずは聞きなれない言葉、「FDM方式」を簡単に説明致しましょう。
そもそも3Dプリンターというのは、
積層造形という工法を使ってモデルを造形する装置のことです。
この積層方法には様々なやり方があるのですが、
「オレは3Dプリンターが欲しいんだぜ!」と言って購入を検討するとき、
値段的に普通の人の手が届くのはこの方式の機械です。
フィラメントと呼ばれるプラスチックの素材を高熱で溶かしながら、
順番に積み上げて目標の形を造形をするやり方が、熱溶解積層、
Fused Deposition Modeling(頭文字を取ってFDM)方式というわけです。
アマゾンやヤマダ電機でも買える有名なところでは、
このへんでしょうか。
さて、この方式で出したプロダクトは、だいたい積層跡ができてしまいます。
プラスチックを溶かして積み上げるときにできる極小の段差です。
そして、ここで取り出したるはオリジナルヨーヨー「ハッチ」!
これは中野の3Dプリンター屋で出力してもらった、ABS樹脂のものです。
段差のある部分を青の矢印で示しました。
写真でも一目瞭然ですが、実際に触るともっとはっきり段差がわかります。
さて、この段差をやっつけるのに今回用意したのはこちら。
Mipox株式会社の「TuneD3」です。
3Dプリント仕上げ材TuneD3販売開始のお知らせと「第18回 機械要素技術展 M-Tech」プチレポ | 3DP id.arts
お試しキットを注文してみました。
説明書のとおりに、水に濡らしながら研磨していきます。
研磨ペーパーは、3枚入っていて、40番、80番、仕上げ用と、順番にやっていきます。
番号が小さいものは粗く削るもので、
このあたりのやり方は模型用の紙やすりの使い方と似ていますね。
各ペーパーでの研磨時間は、それぞれ3分ずつ程度です。
ぜんぜん時間をかけておりません。
はい、ということで使った感想ですが、
80番での研磨を終えた時点でだいぶ積層跡が消え、手触りツルツルになってます。
写真だと細かい積層跡は残っていますが、
ちゃんと研磨後の様子を撮ってレポートしようとしたので、
様子を写すためにどんどんカメラを近づけることになりました。
「段差残ってるじゃん!」って思うかもですが、現物はかなり綺麗になってますよ。
時間をかけて丁寧にやれば、もっとツルツルにできるはず。
試す価値ありです。
私はもうこれぐらいでも十分なような気もしていますが(作業時間10分弱だし)、
そこはそれ、次回はまた違う方法で研磨を試してみます。
今日はこれまで!