カワカミシュンスケ氏、2014Yo-Style九州優勝おめでとう!とちょっとだけ3Dプリンター
どうもeastです。
今日は、いろいろとお世話になっている2Aプレイヤー、
川上俊輔氏の優勝を祝うとともに、至る経緯についてです。
2Aというのは、ダブルハンドルーピング部門の名称です。
その名のとおり、両手でグルグルやるやつですね。
こちらの大会、yo-style は、
JapanYoYoFederationが主催する国内のトップを決める大会のオフシーズンに
行われる、エリア主催の大会のひとつです。
エリア主催大会と侮るなかれ、
海外でもトップレベルにいるような国内プレイヤーが集い、技を競います。
そんな中、動画のカワカミシュンスケ氏ですが、
以前、私の作ったヨーヨーLoopYin-Yangの動画にも出てもらっていて、
3Dプリンターを利用したヨーヨー第2弾 「Loop Yin-Yang」の競技向ver、鋭意開発中!
なんと、今回の大会の予選では、ご自身で設計したヨーヨーを使っています。
kawa shun @kawa441 | Websta (Webstagram)
インスタグラムに上がっていますが、写真の右上、白いヨーヨーがその試作。
左下に、LoopYin-Yangがいますね。白黒は1stプロトと赤黒2ndプロトです。
で、実は。
彼自身が作ったヨーヨーに関連する依頼が私のところに舞い込んだりしていました。
火曜日の夜、メッセージにて相談がありました。
「この白いヨーヨー、試作が上がってきたのはいいんだけど、
キャップをつけると重すぎ、外すと軽すぎ。ハッチキャップは何グラムです?」
ハッチキャップとはオリジナルヨーヨー「ハッチ」の副産物です。
写真のように既存のヨーヨーに取り付ける装飾パーツです。
透明なヨーヨーに合わせるときれいでしょ?
いい具合に穴も空いているので、軽いというのもありますね。
仕事からの帰り道だったのでいそいそと家に戻り、
これを量ってみると、片面2.7g、両面で5.4g。
もともと川上氏が取り付けようとしていたキャップが片面3.0gですから、
これをそのまま送ってもどうにもまだ重いのではないだろうか?と感じ、
「逆に、ちょうどいい重量のものを作りましょう!」と提案。
写真で見たヨーヨーの形状から、
現在の設計のままだと中央部の盛り上がりにフィットしないだろうと思ったので、
元データから形状アレンジして、とりあえず出力、2.7g。
で、造形している間もあれやこれやとやり取りが続き、
「2.2gくらいがよさそう」とのこと。
少し軽い。修正し…。
はいドンピシャ!
ということで、最初にメッセージ頂いてから、
希望の2.2gのパーツを出すのに、この間わずか3時間です。
この日はふたりとも寝落ちしてしまったので(笑)、
翌日水曜日、仕事から戻って、すべての重さバリエーションを両手用、
つまり4枚ずつ造形し数を揃えて送付、無事、大会に間に合ったのでした。
(ひとつのヨーヨーに2枚付ける×両手、ですね。)
ご本人のtumblr.でも言及されています。
ちなみに、利用したのは最も軽い2.0gだそうです。
3Dプリンターでヨーヨーを作ろう、そういう発想だけに縛られていたら、
こういう迅速な動きはできなかったんじゃないかなと、自分で思います。
今後、このブログでもギターのパーツやらなんやら紹介していく予定ですが、
何も、ヨーヨーを作るだけが私の3Dプリンターの使い道ではないのですよ。
どちらかというと、こういうふうに頂く誰かの
「これできない?」
を実現することに、私の喜びと楽しみがあります。
特にヨーヨーについては、プレイヤーのニーズ、かゆいところ、ニッチなところに
ピンポイントで解決策を提示する、
そんな使い方ができると思い知った一件でした。
最後になりましたが、かわしゅん優勝おめでとう!
使う楽曲と合わせたプレイが超クールで、今後も楽しみ!
彼に最高のルーピングヨーヨーを届ける日を目指して、今日も3DCADを弄ります。
今日はこれまで!