East Music Works's blog

なんでも屋eastによる、音楽レビュー、ベース、ヨーヨー、3Dプリンター&プロダクトなどのネタブログ。アーティスト・CDレビューを中心にゆるーく更新。

ハッカソン攻略のヒント?~WEB技術シロートがWEBとクルマのハッカソン2017で最優秀賞をもらって~

どうもeastです。先日、縁あって参加したハッカソンで賞を頂いてしまいました。

3DCADでの設計から3Dプリント、自作3Dプリンターの制御など、

「物理的に何かを動かす」的なものにはかなり詳しいつもりでおりますが、

WEB技術、「画面の中の処理演算」においては

正直申しあげてHTMLとCSSを知ってて使える程度、素人に毛の生えた程度の私で、

最優秀賞を頂けたのはチームの方々に恵まれたからだと思っております。

とはいえ、参加してみたことで気づきがあったので、そのあたり来年以降参加する方の参考になるかもしれないと思ったので、書いていきます。

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まず、お手数ですが、公式ページの結果とニュースを読んでください。

Webとクルマのハッカソン2017

車両情報を利用したWebアプリを開発する「Webとクルマのハッカソン2017」開催 | レスポンス(Response.jp)

ハッカソンとは、ハック+マラソン!?

ハッカソン(英語: hackathon 、別名:hack day ,hackfest ,codefest )とはソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントである。

 これがwikipedia上の定義になっています。イベントとして開催されるハッカソンは、k規定時間以内に作ったものを競う、という意味合いが強く、限られた時間の中でテーマに沿ったアイデアを、メンバーが持ち得る技術で具現化する、ということをやります。

ハック:コンピュータを熟知した者がハード・ソフトのエンジニアリングすること

マラソン:ギリシアの戦士が戦場の「マラトン」からアテネまで走って勝利を知らせた故事に由来する。42.195kmの競争。 

という、2つの言葉の組み合わせによる造語です。

 

今回の流れ

・1日目 AM10:00

WEBとクルマのハッカソン2017においては、

自動車の情報、ドライバーの情報、位置情報、天候情報などが提供されます。

初日に30分くらいの説明がありました。

正直、専門的なところはわからないことが多かったのですが、

概念として、こういうデータがあるからこういうことができるかもしれない、

と大きくつかむようにすると良いかもしれません。

 

この時点、説明を受けながら私が考えてみたのは、

自動車に疑似人格を想定し、自動車が走行情報の発信を行うように見せる、というものでした。

「運転開始なう」(エンジンがかかった=アクセルの初動で発信)

「イオン○○店でお買い物なう」(位置と地図情報、10分以上の移動がない場合に発信)

「ちょっと事故りそうだったわず」(ドライバーの心拍数が急激に上がった時に発信)

「運転終了なう」(アクセルが10分以上作動していない場合に発信)

などをツイッターで投稿する。表示や使うデータの使い方によって発するメッセージのバリエーションを増やすことで、愛車が人格をもったように振る舞う。

というざっくりしたものを妄想してましたです。

とはいえ、このままだと誰の何のために役に立つのかがわかりません。

しかも、自分では実装までできません。

 

・1日目 10:30チームビルディング

WEBとクルマのハッカソンでは、最初にチーム振り分けが行われていました。

中には会社のチームで参加しているところもありました。

個人で参加の場合は、申込み時の事前情報(会社やスキルなど)で振り分けされるようで、私の所属したのはAチーム、私含め4名です。ざっくり説明すると、

Hさん:電気メーカーの技術者

Kaさん:WEB技術者

Koさん:データ解析技術者、趣味でArduino開発

私:自動車運転補助装置メーカーの販売・メカニック担当、趣味で3Dプリンター自作する

ということでした。

 

・1日目 11:00~13:00 ブレストと分担

おおまかにスキルセットを確認し、HさんとKさんでプログラムの開発と、情報を動きに変える実装部分、Kさんがデータ解析→自動車のデータをどのように意味づけするか、私がやろうとしていることの意味づけとプレゼン、ということで、平行して進めようということになりました。

イデア出しの時点では、眠気防止の何かをする、情報の受け取りと発信である、BtoB(法人向け)なのかBtoC(個人向け)なのか、など、各人が思い描いていたものはバラバラでした。共通していたのは、自動車とドライバーの情報を取り込み、ドライバーへの評価的な発信に変える、というくらいでした。そこを、昼食中に確定させ、午後一番で、HさんとKさんでそのプログラム、開発環境の共有などに取り掛かります。

 

・1日目 14:30 もう一度ブレスト

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Kさんと私で、何を取ってきてどう発信するか、というところをなんとなく進めつつ、いったん、評価項目の振り返りに戻り、ブレスト。

このままだと既存の技術・サービスとして存在するエコ・ドライブ評価と変わらない、オリジナリティはどこで出るのか、誰のためのものなのか、などが再度論点となりました。そこで、私のバックグラウンドである福祉車両での運転課題、それを把握、解決する、という話の流れから、「運転して帰ってきて家で水がこぼれてたらいやですよね」という誰かから一言ぽろっと出た発想を膨らませ、WEBアプリや自動車のコンソールにおいて画像表示するのではなく、実際に水をこぼそう、という方向になりました。

KさんとHさんでマイコンボードと出力をどのようにするかという打ち合わせののち、Kさんは秋葉原へ買い出しへ。

・1日目 19:30

ハッカソン主催側から提供される、自動車から取り出したデータ、主に振動に関わるデータをシリアル信号にして外部機器と通信する、という目途がたち、一日目が終了。私のほうでも、もしビジネスとして展開するのであれば何がどう必要か、というところはある程度決めきって、どうやってこの仕組みを魅力的に見せるか、を考えてました。

 

・2日目 13:00

2日目の朝来たら、WEBアプリの画面と、動かして水をこぼす仕組みができあがってました(笑)。メンバーの方が、寝る間を惜しんで作業をしてたという・・・。頭が上がらない。

自分にできるのはプレゼンテーションで、なるべくよく見せること、完成したものであることをよく伝えることでした。

表紙にイニシャルDのいち場面を引用することにしましたが、1日目の時点では、チーム全員がそれほどイニシャルDを意識して作業をしていませんでした。

というのは、これは私だけだったかもしれせんが、水をこぼすという仕組みは指標化であって、目的はあくまで送迎するドライバーや送迎されるデイサービス等利用者に資する運転スキルの向上においていた、というところをぶらしたくなかった、というところです。

あとでわかったのですが、このコップを揺らして水をこぼす、というのは発想として、自動車メーカー内部でもあって、しかし実現した人はいないとか。

あくまでBtoB向けサービスとしてペルソナを想定しながらプレゼンやしゃべる内容を準備しました。

 

・2日目 15:00 プレゼン

私がスタートアップ・ベンチャー企業に所属ゆえ、プレゼンの資料やら、プレゼンの時間やら、というものは恐らく他の参加者の方々よりも多くの経験値があり、時間内に的確に情報を伝える、というところはかなり意識しました。しゃべり2分以内、デモ3分として、デモ中は起きていることを見ながらインスピレーションでしゃべる、ということで、すべての項目を5分ぴったりに終了。

ベンチャーのピッチイベントでは、必ず、マーケットサイズ、実現可能性、収益可能性、将来性、なぜそのデータなのか、なぜその商品なのか、別の手段ではだめなのか、などなどすごい突っ込まれるので、成果物がそのあたりの要素の質問でぶらされないように盛り込んだつもりです。結果的にそういう質問は来なかったので良かったです。

 

・2日目 17:00 質問・評価コメント

2ヶ月も前なので、もはや、うろ覚えですが、覚えているコメントを書いておきます。

メーカーの方A:イニシャルDのやつ、再現してくれてありがとう、今日一番うれしい、実は昔企画書として社内のコンソール表示のための「藤原とうふ屋アプリ」を書いたことがあって、でも実現できなかった

メーカーの方B:実際、クルマの情報を拾って表示するだけでなく、IOTとして、車の動きに戻す、アクチュエータにフィードバックさせるということは、実はどの自動車メーカーもいま一生懸命やっていることだったりします、それがこのハッカソンの短時間で出てきたところ、きちんと動くところが面白い

というところでしょうか。

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 左から2番目が私です。

 

クルマのハッカソンを終えての感想

このハッカソンではビジネス性というところはあまり評価対象になかったように思いました。そもそもWEBアプリ、サービスを作ろう、ということでしたし、なんの役に立つのかということよりも、おもしろいと感じるものを、おもしろいと感じてもらえそうなものを考えると良かったのかもしれません。

評価されたのは、実際にものを動かした、というところだったと思います。そういう意味では次回以降、自動車から拾える情報をどのようにして現実世界に役に立たせるのか、というポイントとして何かアイデアがあると良いのかもしれません。

我々が作ったものは、サービスとしては、実際にはありえない状況です。ケアマネージャーさんとか施設長さんが施設の福祉車両台数分のコップを見て送迎が安全な運転のもとで行われているかどうかをリアルタイムで見る、なんていうことは実際には考えられない、この仕組みお金を払うかと言ったらNOで、福祉事業者さんの課題はもっと別なところ、人手不足や入居者のお世話にあるからです。

けども、イニシャルDのあれ作りました、ではなく、こういうためのものです、という位置づけを行うことで、世の中にどういう可能性を与えるのか、というのは少しは伝わったのだと思っていますし、個人的にはずっと、なんのための技術なのか、ということは自問自答するところであります。即席のチームの中で、どのように意志を通すかということはまた別の問題ですが、そういう意味でも、今回のチームは作業していて気持ちが良く会話できたのがありがたかったです。

 

ということで、つらつら書いてきました。駄文失礼しました。

WEBとクルマのハッカソンに限らず、ハッカソンイベントに出る方の参考になれば幸いです。

 

ではまた-。