FDM方式の3Dプリンターによる競技向けヨーヨーの造形!!
どうもeastです。
「ヨーヨーを3Dプリンターで作りましたドヤァo(・`∀´・)」
「So What?(それで?)」
多くは語りません。例によって動画をどうぞ。
FDM方式すなわち
熱でプラスチックを溶かし押し出して造形する3Dプリンターでヨーヨーを作る、
という取り組みにおいて、一定の成果にたどり着いたと言えます。
前回の更新ではオフストリングヨーヨーの造形依頼を受け、
実際に使えるレベルまで到達したわけです。
FDM方式の3Dプリンターによるオフストリングヨーヨーの造形!!
もともと「このヨーヨーが問題なく作れたらどんなヨーヨーでもいけるだろう」
と考え、温めていたデータがあったのですが、
このオフスト機種を造形する過程で得たノウハウというか、
コツを活用して一気に仕上げました。
この「SoWhat」は
・幅広のヨーヨー→ブレやすくなりがちで、きれいに回らない
・ネジの固定部分を本体に配置→造形精度が悪いと、ブレてきれいに回らない
・プラスチックブッシュを使用してベアリングを固定
→精度の高い金属スペーサーは使わない
の、3つをクリアし、かつ、
「3Dプリンターの造形物を2個繋いで高速回転させても、問題なくプレイできる」
ことがわかっていただけるかと思います。
ヨーヨーの造形に限らず、
3Dプリンターに寄せられる様々なマイナス印象、
精度悪いんでしょ?
きちんと造形されるの?
積層痕ってあれどうなの?etc...
これらを打破する結果であると言っても過言ではないでしょう。
できれば作ったヨーヨーで今シーズンの大会に出たかったのですがそれは叶わず…。
今日のところは、このヨーヨーの完成をもって活動の一区切りとし、
これまで取り組んできたことを振り返りたいと思います。
■2014年3月
DMM.makeを利用して作成したのが最初でしたね。
このヨーヨーの完成は大きな自信になりましたし、
見積もり時点で数万円~十数万かけないと実現しないと
考えていた自分の欲しいワンオフヨーヨーが、
ある程度の限られた費用で(それでもそこそこかかりますが)、
作ることが出来る時代になった、というインパクトを受けていました。
3Dプリンターを利用した「ぼくのかんがえたさいきょうのよーよー」の件
この頃はまだ、凝った名前なんかつけてましたけども、
ヨーヨーの3Dデータは繰り返し作っていたので、
凝ったネーミングにしてもあんまり意味ないな、とすぐに考えを改めてます。
■2014年5月
ジャパンナショナルヨーヨーコンテストのファンイベントでも、
一定の評価を頂戴しました。
LoopYin-Yangという、太極図をモチーフにしたルーピングヨーヨーですね。
[祝]2014JN Modsコンテストで特別賞を受賞しました!
同時期に、取り組む同士を増やそうと作り方の連載も始めました。
ゆくゆくは、FDMの3Dプリンターでヨーヨーを作るハウツーを併せて、
ちゃんとかたちに残したいので、いずれ必ず電子書籍にします。
■2014年6月
中野に「3Dプリンター屋」という聞きなれないお店があると聞いて伺い、
家庭におけるサイズのパーソナル3Dプリンターというものを初めて目にし、
ハニカム構造をモチーフにしたヨーヨーのプリントもしてもらいました。
3Dプリントヨーヨー「ハッチ」改め「Hacchi」は中野の3Dプリンター屋で遊べます!
■2014年7月
お店に通い始めて早々にワークショップのゲスト講師ということで、
123Ddesignの操作について、指南を担当をさせてもらいました。
中野の3Dプリンター屋主催「第5回無料3DCAD講習会」、お疲れ様でした!
時を前後して、自分も3Dプリンターを持とうという決断をしていたのですが、
この時期に3Dプリンターの組立ワークショップに参加します。
Genkei製国産3Dプリンター「atom」の組立ワークショップに行ってきた![前編]
Genkei製国産3Dプリンター「atom」の組立ワークショップに行ってきた![後編]
このすぐ後、おうちでHacchiを生産する、ということに挑戦。
無事、職場のみんなに行き渡る数(20個以上)を製作、渡すことができました。
■2014年8月
3Dプリンターをフル活用してヨーヨーを作ることに挑戦する、
「Yoyo-Maker」を立ち上げました。
YOYO-MAKER フェイスブックページ立ち上げのお知らせ
ただ、立ち上がったと言ってもひとりだし、
黙々と地道にヨーヨーのデータ作ってるだけですけどもね。
とはいえ、
自分で自分だけのブランド銘を切って一定の方針のもと取り組むというのは、
なかなか感慨深いものがあります。
以来、はやくネットショップを開かないとと焦りつつ、
まだプロダクトに一定の責任が取れないなと思って控えてます。
■2014年9月
これまで長く過ごした吉祥寺の職場からの転勤に伴って
活動拠点を大阪へ移してすぐ、浜コンに共同ブースを出展しました。
浜松ヨーヨーコンテスト2014に行ってきました(ただし1日目だけ)
■2014年11月
ネットメディアでよく見かける「〇〇という素材が3Dプリンターで造形可能に!」
みたいなニュースですが、
ああいう記事書いてる人のほとんどは、
実際に作ることはおろか造形物に触ったことすらないだろうなと思ったので、
オレが実際に作ってやろう!という野望のもと素材をオランダから取り寄せ、
作ってみました。遊べました(笑)。
ウワサの木材フィラメントで作ったヨーヨーで遊ぼう!(+出力豆知識)
3Dプリンター屋のつながりで、なぜか(笑)メイカーフェア東京2014に出展。
■2015年1月
ふとした縁でこんな講座もさせてもらいました。
ヨーヨーが3Dデータ作りのきっかけになれば、と常々思ってますが、
実践の機会を頂いたのはありがたかったですね。
この間、ほかにもヨーヨーに関係ないもの作ったり、
3Dプリンターが壊れたり、直したり、改造したりと、
この1年、3Dプリンターとは切っても切れない生活をしてきました。
いずれにせよ、実践的なヨーヨーを完成できたとはいえ、
目指す到達点はまだまだ先にありますので、引き続きやっていきます。
今日はこれまで!