East Music Works's blog

なんでも屋eastによる、音楽レビュー、ベース、ヨーヨー、3Dプリンター&プロダクトなどのネタブログ。アーティスト・CDレビューを中心にゆるーく更新。

本を3冊同時に読んだら考察がリンクした

どうもeastです。

みなさんどんな本読みます?

私は割と”雑食”で、なんでも読みます。

ライトノベルから時代小説からなんでも好きです。

とはいえ逆に言うと、

ミステリーとか?

なんかよくあるテレビのサスペンスドラマの原作とか?

そういのは読まないんですけどね…。

「忙しい時に本を読め。時間のあるときは考えるんだ。」

これは高校の時の国語の先生の言葉です。なるほどねって思います。

 

偶然、3冊を3日間、立て続けに読みまして、

たまたま脳内でリンクすることが多くて書き留めておきます。

 

・1冊目「稼ぐ力 仕事がなくなる時代の新しい働き方」大前研一

私はキンドル版をダウンロードしました。600円安いです。

Chikirinの日記 で紹介されていておもしろそうだったので。

日本の大きな企業がなぜ苦しんでいるのか、現状の認識が続きます。

この20年間、製造業を中心に「仕事」が国外へ流れていったこと、

雇用の流出は基本的に一方通行であり

多少円安になったところで数十万人規模の雇用は国内に戻ってこないこと、

世界のさまざまな市場で日本製品を売れば可能性はあるのに

日本的な組織問題・人事問題でそれが遅々として進まないこと、

強力なリーダー引退後に組織統治ができる人材を見つけるのは困難であること、

などなど、しょっぱなから次々とパンチの効いた御高説が続きます。

序盤のなかでも面白いのは、65歳定年制、定年後再雇用に触れたくだりで、

「65歳定年制で若手・中堅も割を食う」と題し、

多くの人は「いかに働いているふりをしながら就業時間をやり過ごすか」を

考えるようになりる。いわば”生ける屍”だ。

今の「65歳定年制」とはその「給与大幅減」「役職なし」の状態が、

さらにいっそう惨めになって、5年間伸びるだけの話である。

という指摘があります。

この前までに、「仕事」の再定義をせよ、

「平均点の仕事」をしていたら会社が倒れる、などなど、

いろいろな根拠に基づく指摘があってこの文章が出てくるわけですので、

一概にここだけ切り取ってどうこう言えないんですが、

とにかく前半は、こうした現状の認識、

「仕事が減っているのに、仕事してないやつ(稼いでないやつ)が増えている」

ということを書いております。

いや私はそんなことはないんだ!とか、そういう意識の問題ではないです。

構造的に増えている・そういう人の割合が多いということですので。

 

その後、新しい働き方として、ご自身のいた組織「マッキンゼー」を

様々なところで引き合いに出し、

どういうマインドを持って働いていかなければいけないのか

どういう組織の動かし方をしなければならないのか、という中盤につながります。

中盤から後半は、世界で戦える人材とはこうあるべき、リーダーはこうあるべきと、

大前節が続くので読んでいて気合が入る一方で、

ついていけない人はこのへんで読むのやめちゃうかもな、と感じる瞬間もあります。

私がこの本から感じるのは、

大きな企業、力を持っている企業、これから伸びる可能性を見つけて、

「世界というフィールドできちんと稼ごう」という号令ですね。

こうやって「稼げ」ということ、

そのためにどうせよ、こうあるべきだ、というのがこの本の主張です。

実は、このあたりに「読むのをやめちゃうかなもな」と感じたポイントが、

次の本との対比につながっていきます。

 

・2冊目「肩書きを捨てたら地獄だった」宇佐美典也

 副題に、「挫折した元官僚が教える頼れない時代の働き方」とあります。

1冊目の「世界で活躍して稼ぐ人材はかくあるべき」とまったく違う視点から、

こうやって世界での中で働いて(稼いでいく)べきだ、という主張を持っています。

この本、タイトルはショッキングなんですが、

いわゆる「地獄」の描写は少ないです。

それよりも、どうやってどん底から這い上がったかということに

内容のほとんどが割かれています。

ご自身が経済産業省にいたころに培ったブログのセルフブランディングを活かし、

フェイスブックなどのソーシャルネットワークを通じて情報を発信し続け、

新しい人間関係構築のを通じて仕事をひとつひとつ掴んでどん底を抜ける、

その体験をもとに今後はこうやって働いていくべきだ、

というストーリーですね。

この本でおもしろいのは第4章「なぜ国と会社に頼れなくなったか」です。

1冊目でも「65歳定年制」について触れていましたが、

なぜこのような制度を国も企業も押し進めてきたのかということを、

団塊世代の隆盛と衰退を追いながら明らかにしていきます。

ここで語られる、労組の存在意義の変化などは、

私のような30代前半の人間には、非常に興味深い項目です。

 

また、帯に「アンチグローバルマッチョ宣言」と書いてありますね。

アンチグローバルマッチョ宣言 

このブログの記事が、自身のセルフブランディングを決定づけたと書いています。

これ、大前さんの説く「稼ぐ人」の定義に対しては、絶妙な投げかけです。

マッキンゼーマッキンゼーって大前さんはつまりグローバルマッチョだよね、

ということが、1冊目の余韻で頭の片隅にあったんでしょうね。

「読むのやめちゃうかもな」と引っかかったことはここに繋がりました。

本質的には、両方とも「世界で働くとはこういうことだ」という、

同じことを指摘しているはずなですが、こうも表現の仕方が変わるかと感じます。

「誰しもが陥る可能性がある地獄」について 

 

・3冊目「投資家がお金より大切にしていること」藤野英人

 

ラスト、これ前から読もうと思っていて買っていなくて。

日本人って、働く=お金を稼ぐ、って直結してないよね。

日本人って、お金を使う=世の中へ影響を与える、ことに無意識だよね。

日本人って、真面目に働いている人、今どれだけいます?

という感じの本です。

特に読みやすい3冊ですが、この3冊の中では一番読みやすいと思います。

真面目、という言葉がキーワードですね。

「真面目」

・うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。

・真心のあること。誠実なこと。

これ、どの企業だからそうとか、

勤め人であるとかないとか、主婦だからとか関係のない本です。

内容に「ははぁ、そういう考え方があるのかぁ」と感心することができるか、

「何を言ってるんだこの本は」と反発するのか、で、随分感想が変わりそうですね。

1冊目、2冊目と読んできて、最後にこの本、お金の価値、

ひいては、仕事の対価としてお金を得る、ということを、

あらためて考えさせてくれる本でした。

今の自分が持っている価値を、真面目に世の中へ提供することとはいかなるものぞ。

 

 

 

なんでこの3冊をこの時期に読んだのかっていうと、ほんとに偶然です。

前から読もうと思って積んでいたもの、

たまたま何かのリンクからダウンロードしたとかですが。

こうやって本を横断してあれこれ考えるのは、なかなかにおもしろい作業です。 

意識して本を選んで買うのも大事ですね。

読書量前より減った…。

 

今日はこれまで!