East Music Works's blog

なんでも屋eastによる、ベース&ギター改造、ヨーヨー、3Dプリンター&プロダクト製作、音楽レビュー、レトロゲームなどの趣味ブログ。最近はクレーンゲームにドはまり。

3Dプリンターのフィギュア・プラモデルへの応用について

どうもeastです。

figma「アーチャー」がかっこよすぎるので、3Dプリンターで武器を作ったっす。

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別途、プリラボでも簡略的に紹介記事を載せています。

3Dプリンターでfigma用武器も作っちゃう!? | Yoyomaker(EastMusicWorks) | プリラボ 

ちなみに、以前こんなこともやってます。

figma「アーチャー」がかっこよすぎるので、3Dプリンターでロー・アイアスを作った件

 

このプリラボに寄せられる質問に答える中で、

「3Dプリンターでフィギュアやプラモデルを作りたい!」

そんな考えを持っている人は潜在的に多いのかなと感じております。

かくいう私もそういう志向はあって。オタクなので。

 

しかし、そうは言っても、

「何から手をつけていいのかわからん!」

ということがすごくたくさんありそうだなぁと感じます。

 

そこで、今日は、

フィギュア・プラモデルへの3Dプリンターの利用について考えていきましょう。

ここらへんで写真の説明しておくと、フィギュア自体は今やってるアニメ、

ゲームとしてはもう10年くらい前?の作品、

「Fate/stay night」の人気キャラクターです。 

 

さて、今回作ろうとしたのは、こちら!

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モンスターハンター4Gに出てくる「漢食いキロネクス」という武器です。

※写真では「砂食みの切歯」という武器ですが、これを強化します。

私といっしょにオンラインプレイしたことのある人はわかると思うんですが、

east、かなりの頻度でこれを担いでます。

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これ、アーチャーに持たせたらかっこいいよなぁ!というのが、

今回の製作のきっかけです。

figmaと同スケールのフィギュアが作りたいんじゃボケェその説明はやくせい!

というあなた、ちょっとお待ちを。最後にちゃんと説明します。

 

では、この武器を3Dプリンターで作るために、

3DCADで形を起こしていきます。

ほんとはこういうのは3DCGでモデリングしたほうがよいのでしょうが…。

勉強中です。

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まず平面図で見た目をスケッチして、単純に立体化します。

剣としてどこのディティールを細かく施したらそれっぽく見えるか、

ということをすこしずつ詰めて作業していきます。

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これやり始めるとどんどんやり込めるので…一度ここで止めておきましょう。

 

では、出来上がった3Dデータを、

3Dプリンターで出力するためのデータに変換してあげて、

早速造形しましょう!

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造形終了!

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この出した状態ではサポートと呼ばれる、

安定して造形するためのものがくっついてますので、これを取って完成!

持たせてみよう!

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一番最初に出したテスト造形品(上、素材:PLA)と、

今回の造形品(下、素材:XT)、見た目は一色ですが

まぁまぁ「剣」に仕上がっていると思います。

ABSであれば加工も塗装も簡単にできる素材なので、

ちゃんと削って鋭角を作り、紙ヤスリなどで仕上げをして、

サーフェイサーを吹いて色を塗ってあげれば、

もっとかっこよく仕上がるでしょう。

私は3Dデータ上で組み合わせを考えてもすこしなんかしてやろうと思ってますが、

それはまたいずれ。

 

これを繰り返し実践しfigma専用のオリジナルの武器が作れるようになれば、

それこそ劇中の必殺技、「Unlimited Blade Works(無限の剣製)」が、

現実世界で、しかも自分の家のデスクトップで実現できるようになりますね!

まさに「視認した剣の構成や本質を捉え、複製し、貯蔵する」状態。

詳しくない人は、すんません、

「fate/stay night」のキーワードで調べてくださいませ…。

2作目として、大剣も作ってます。

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これは最初から3つのパーツに分けていて、

刀身、柄、峰を別の色で出力、最後に組み合わせる方式です。

 

さて、ようやくここからが本題です。

ここまで読んでくれた方は「3Dプリンターでフィギュアを作る」ことに対して、

熱い情熱をお持ちの方と存じます。

 

私がフィギュア用の剣「たった1本」をパーソナル3Dプリンターで作るまでに、

取っていた段取りを思い返してください。

・作りたいものの見本から3Dデータを起こす

・3Dデータを3Dプリンターで作れるようにデータ加工する

・出力したものを後加工する。

少なく見積もっても、3つの工程がありますね?

中に入り込むと、またやるべきことはこまごまとあるんです。

 

実は、「3Dプリンターを使ってフィギュアを作る」というのは、

すでに多くのメーカーがやっている、

というか業界的にはずいぶん前から利用されているのがほんとのところです。

しかし、形状確認用の試作だったり、増産前の原形にするためだったり、

用途として「直接、フィギュアを作る」という事例は少ないと聞きます。

 

なので、そういう夢や希望を3Dプリンターに寄せている方、

まず、3Dデータとしてのフィギュアやプラモデルが作れるようになること、

次に、3Dプリンター(家庭用)での造形物をどう応用するか考えること、

この2点をクリアにしてから、購入等の行動に移していただいた方が賢明です。

今は。

3Dプリンターと3Dデータがもう少し普及すると、変わるとは思いますが…。

 

ここまで読んでも、

「あ!?俺はどうしても3Dプリンターでフィギュアを作りたいんじゃ( ゚Д゚)ヴォケ!!」

という方、まずは3Dデータでそのフィギュアを「作る」ところから

チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

3Dプリンターはあくまで、

「3Dデータを造形する立体造形機」にしか過ぎません。

 

今日はこれまで!