3Dプリンターatomに3dal式オートレベリング機構を装着する! 前編
どうもeastです。
「1層目を制する者は、3Dプリントを制す!」
突然ですが、
おうちで使える3Dプリンター、熱溶解式の3Dプリンターで最も重要なことは、
造形の一番最初、1層目をきちんと定着させることなのです。
最初が肝心とはよく言ったもんですが、
なんでよく言われるかって、これがなかなか難しいからですよね。
というのは。
熱溶解方式の3Dプリンターは文字通り、
熱でプラスチックを溶かしながら積み上げて造形していきます。
けれども、
その素材の射出口とベッドの隙間を自分で調整をしてあげないといけない
3Dプリンターがあります。うちのatomです。
実はこれがちょーめんどい。
一層目をきちんとベッドに貼り付けてあげることで、
きちんと材料が積み上がっていくのですが、
この射出口先端部とベッドの隙間を調整、
コピー用紙一枚挟まるかどうかくらいの幅に設定してあげないといけません。
俗に言う「Z調整」なるものです(言ってるの私だけ?)。
で、これまでにもこれを調整する部分の改良を試みてきたわけですが、
メンテするたびにこのZを取る作業がいつも手間でした。
これに失敗するとどうなるかというと!
はい、左のデロデロ。
右が正常です。左の状態ではきれいに積み上がりません。
こうなったらもう諦めるしかない。
ある程度造形が進んだところでプリンターを止めてまとめて剥がしちゃいます。
そんなおり、3Dプリンターを使いこなす先人から、
とある部品と解説書をいただきました。
この部品を設置し、
プリンター本体のマイクロコンピュータ設定を変えてあげるだけで、
なんとこのatomにZ自動調整機能、オートレベリングが搭載されることになります!
私、もう悩まない!
ということで設置開始。
写真では右上のパーツを開封し…って、これも3Dプリントで出力されてますよ!
解説書を読みながら組み立てて、
というか、パーツを付けるだけです(笑)。
もともとプリンターの左側にあったスイッチだけ、
この白い棒状の部品の下部分に取り付けてあげます、完了!
ハードウェアの換装はそれほど難しくありません、というか簡単。
このあとは
・マーリンという3Dプリンターのファームウェア
・3Dデータをプリントデータに変えるスライサー
の設定変更をしていきます、実はここからが難しいんです!
補足しますと、世の中にはすでにオートレベリング機能が実装された
3Dプリンターが比較的低価格で出回りはじめています。
そういうのを買えば、
最初からこんな一層目がどうこうなんて悩まなくて済むわけです。
しかし、Genkei社のatomのアナログなZ調整方法を先に習得しておくのは、
3Dプリンターを使いこなす、理解するにあたってかなり有効です。
一層目がきれいに貼り付かない、きれいに造形できない、という場合に、
何が良くないのか、どうすればいいのか、すぐわかるからです。
なので、ネットの海を彷徨っていて
「3Dプリンター買ったはいいけど、最初っから全然造形できない」
みたいな文章を見ると、ああZね、ちゃんと調整してあげないとね、と思うわけです。
次回はこのソフトまわりのセッティングの簡単な解説と、
3Dプリンターatomが自らZレベルを取りに行き、
ヨーヨーのボディを完成させる動画をお披露目します。
今日はこれまで!
★11月15日、後編を公開しました!
3Dプリンターatomに3dal式オートレベリング機構を装着する! 後編
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