3Dプリンター、「インスパイア」と「パクリ」の間に…。
どうもeastです。
今日もまた、考える系の記事です。
読んでいて飽きない方だけ、お付き合いくださいませ。
★追記1:参考になる記事を発見しましたので、載せておきます。
コンテンツを「パクる」のは、なぜいけないの?教えておじいさん! : まだ東京で消耗してるの?
★追記2:YOYONEWS.JPさんで、私のブログと、
海外でハニカム構造のヨーヨーを作った方の動画が紹介されております。
yoyonews.jp / ヨーヨーニュース – ヨーヨー専門ニュースサイト » 海外でも3Dプリンターでヨーヨー製作の波
先日、と言ってももう1ヶ月も経ちますが、
こちらのハニカムデザインのヨーヨーを公表しました。
またフェイスブックで頻繁にやり取りをさせていただいているサイト、
Yoyo Acquaintanceさんでも、純粋な驚きとともに取り上げてくれております。
Yoyo Acquaintance: Honeycomb Honeybee
ところが、数週間後、
これにインスパイアされたあるメーカーの方から熱いメッセージと、
こちらの写真を受け取りました。
Instagram photo by @adegleyoyos (Lin-Kai Huang) | Iconosquare
私としては、正直申し上げて「真似された!」という、
純粋なショックが最初にありました。
しかし、英語のメッセージでやりとりしていくうちに、
「まぁ、でもこの人はそもそも悪い人ではないな」
ということははっきりわかってきたので良いのですが、
しかしただ、最初のショックに悶々としていました。
このように動揺してしまった原因は、
私にはまったくメイカーとしての気構えがなかったからであると結論づけました。
誤解の無いようにもう一度申し上げると、悪感情はないです。
私のような力のない個人の発案したデザインが、
インターネットを通じて海外のヨーヨープレイヤーに届き、
大手メーカーの技術者さん&オーナーさんが真似してくれたこと、
そしてそれに関してメッセージをくれたこと、
そしてその成果物をInstagramに投稿してくれたことこそが、
そもそも光栄なことですもんね。
ただ、3Dプリンターというのは、
そもそも「そういう機械」→「データさえあれば作れる機械」ですので、
3Dデータ上で真似もしくは相似できれば、
まさに同じものが作れてしまうんですね。
あるいは、細かいアレンジだって可能です。
それを自分のオリジナルと宣言することでパクリになるのか。
あるいは、インスパイアされて作ったということでパクリになるのか。
それとも、こういうことについて、何か別の表現の仕方があるのか。
このことを突き詰めていくと、ひょっとするとそう遠くない未来、
「〇〇」という超有名メーカーの超優秀な「△△」という機械やデザインは、
ともかく真似される!しかも作れちゃう!
ということが普通になっているのかもしれません。
これは、すごく大切な視点のように思います。
ぞっとする?
確かにこれで生計を立てている、
最初のアイデアと実行に自信のある人は、
そういう感情を抱くかもしれません。
私のこの感情も、そういうものに分類できるでしょう。
自分のデザインに明日のパンがかかっていれば、
そういう気持ちにもなります。
しかし人間、こういう事態に向かう道は、
圧倒的なアイデアと技術力で追従させないか。
あるいは屈するか、二択が普通なのでしょうか…。
私はここで、第三の選択を選択するのが、3Dプリンターの未来だと感じます。
いっしょにやったらいい(≧∇≦)b
それは屈するかに似て少し違う。
純粋に面白いと思ってくれるなら、
いっしょにやって欲しいなーと純粋に思ったのであります。
私がデザインする、あるいは将来的に作ろうと思っているデザインは、
3DCADさえ使えれば誰にだって作れるデザインであり、
そしてヨーヨーであります。
というか、ヨーヨーの改造や、ヨーヨーを作ることそのものが、
もっともっと身近なことになったとき、必ず起きることだとも思っています。
私の場合はそもそも競技に使うことなんて考えてないですから、
性能も求めませんし、求めたければ延長させて誰かがやったらいいと。
それでいいんじゃないか!?
という境地になりましたので、
引き続きどんどん前向きにやり取りしていきたいと思っております。
もちろん、この考えに到達したのは私だけの力ではなく、
私自身のあり方の矛盾を指摘してくれた、
とある人物の助言のおかげではあるんですが…。
ともかく「インスパイア」なのか「パクリ」なのかは、
デジタルファブリケーションの普及が進む現代、
急速に境界線が曖昧なことになってきているのは間違いないでしょう。
既存の法律体系など意味をなさない世界が広がったときに、
クリエイターはどうやってこれを突破していくべきか!
これは重要な課題ですね。
まぁとにかく巻き込んじゃえばいいのではないかな?
なんて今は思います。
面白いデザインのヨーヨーを求めている人からしたら、
どこの誰が作ってるかなんて関係ないもんね、たぶん。
私は凡人。
凡人が欲しいものを作ったらいいんじゃないか。
真似されたら一緒にやったらいいんじゃないか。
それがきっと、Yoyo-Makerの活動意義なのでしょう。
今日はこれまで!