3Dプリンター「atom」は生産機械の夢を見る ~その1、道具準備編~
どうもeastです。
先日3Dプリンター「atom」を自宅にお招きしてから、
文字通り休みなくフル稼働でどんどん作ってもらってます。
Genkei製国産3Dプリンター「atom」の組立ワークショップに行ってきた![前編]
Genkei製国産3Dプリンター「atom」の組立ワークショップに行ってきた![後編]
まー私の場合、ヨーヨーの生産に使おうって企てなんですが、
大きなトラブルもなくモノづくりの神様でも味方してんのかって
勘違いするくらい順調だったんです。
が、この記事の構想を練っている間にちょっとしたトラブルが…!
3Dプリンターって、ただ買ってくりゃ「なんでも作れる」機械じゃないんですねぇ。
いろんな意味で、他の生産設備、生産機械と本質的な部分は同じっすよ。
作ろうとする何かがなければ何も作れないですし、
メンテナンスのこともちゃんと使い手の頭に入ってないといけないんです。
本体の他に、何が必要なのか。
・何かを作りたい気持ち
・気持ちを具現化したデータ
・データを造形するための3Dプリンター
・3Dプリンターを使いこなすスキルと道具
・スキルと道具と各種素材に応じた出力設定
・設定とトラブルに立ち向かう柔軟さと未然に防ぐメンテナンス力
・トラブルを乗り越えて、仕上がりと改善を追求する気持ち
っていうことで、堂々巡りするモノなんですが、
できることならば、
「仕上がりと改善を追求」することに集中したいですよね。
さて、今日はatomを使っていく、
使い倒していくためにどうするかを追いかける連載を始めます。
別にatomでなくても、3Dプリンターを使う人に参考になることを願いつつ。
今回は準備編、必要なものということで、
いろいろ集めてきたものをご紹介。
左上から行きましょう。
①3M ドラフティングテープ
通称ドラテ。これは、造形物をベッドにしっかり貼り付けるために使います。
atomワークショップ参加の人には常識でも、
3Dプリンター買ったばかりの人にはピンと来ないかもしれませんね。
ヒートベッドに貼っておくと、造形の安定感が違います。
②KURE 多用途すべり剤(シリコン系)
これは、3Dプリンターの駆動部、Z軸モーターに繋がっているネジに使います。
atomは縦方向には激しく動かないですが、いわゆる「油を差す」感覚ですね。
こういうのひとつくらい持っていても良いと思います。
③ピンセット
メーカーはなんでも良いと思います。
先がくの字になってるものが使い勝手良いです。
ホットエンド(素材の射出口)に溜まった素材のダマを取るのに使います。
間違ってもホットエンドを直接、手で触ったらダメですよ!
④スクレーパー(プラスチック製ヘラ)
出来上がった造形物を、ヒートベッドから取り外すことに使用します。
けっこうガッツリ張り付いちゃってると、手で取るのが難しいことがあるんですね。
スクレーパーで底をコツコツやると、ペリっときれいにはがすことができます。
ゴムベラでも良いかもですね、また今度買ってこよ。
⑤激落ちくん
主婦の心強い味方!激落ちくん!ですが、
3Dプリンターに転用するとフィラメントの汚れ取りに変身。
通常、シンクやコンロの汚れを取るのに使うグッズなのですが、
エクストルーダーに設置する前にフィラメントに刺しておくことにより、
自動フィラメント汚れ取りになります。
ホコリや余計な水分などを除去してくれるので、
ホットエンドの目詰まりを防ぐことができるのです。
このへんは東急ハンズかホームセンターで揃います。
3Dプリンター持ってる人。
それはそのままそこに置いてあっても、なんにもならんのですよ…。
楽しく活用するために、ちゃんと道具と知識を揃えていきましょう!
使い方がよくわからなければ、コメントにでも書いてくださいませ。
今日はこれまで!