[試考]3Dプリンターで銃を作るということ
画像と本文は関係ありません。どうもeastです。
良くも悪くも3Dプリンターというものをより広く知らしめることになったこの事件、
何か変だよなぁって引っかかっていたもやもやが解けたので書いておきます。
せっかくなので爽やかな画像でも載せておきます。
★ことのあらましはこのへんを見てください。BLOGOSから転載しておきます。
「3Dプリンター銃は規制できるか」小林啓倫 2014年5月9日12:00
http://blogos.com/article/86081/
あんまり見ている人のいないこのブログですが、
アクセス数がいつもの1.5倍、目に見えて増えたのはこの逮捕事件が起きた日。
私が3Dプリンターを利用してヨーヨーを作っているので、
yahooやGoogleから検索された方がどうもこのブログにも訪れたようです。
私も、3Dプリンターを利用している身として、
自分がやっていることをもう一度よく考えるきっかけになりました。
引っかかっていたもやもやが解けたというのは、
伝え聞く報道にの中に科学技術というものの本質を持って論じたものが
あんまりなかったなぁということ、
やっぱり何を作るかって原点が抜け落ちているなぁということ、
に気づいた、ということですね。
まず最初のもやもやで言えば。
例えば、原子力。
発電に使えばみんなが便利に使う電力に、
爆弾に使えば大量殺戮兵器、コントロールが取れなくなれば土地が汚染されます。
例えば、洗剤。
おうちの台所で使えばお皿はピカピカお母さんもニコニコ(*´∀`*)、
すべての家庭で大量に使えば川や海が汚染されて死に絶える生物が出ます。
つまりね、技術の本質って、その用途と、
場合によっては払う代償があるってことなんですよ。
便利なものでも使い方を間違ったり、やり過ぎたりしたら害になりますよって。
つうかね極端な話、
化学式にしたら複雑じゃない砂糖とか塩だって、摂り過ぎれば人間死にますからね。
そういう考えが抜け落ちてる報道が多い気がします。もっと考えようぜ。
3Dプリンターで銃作った!逮捕だ!ってそれで大騒ぎするお前は
大森巡査なのか。それとも銭形警部なのか。
あと後者のもやもや、
これは、3Dプリンターを扱うにあたって「何を作るか」って追求が
世の中の総量として足りてないので、報道が薄っぺらいことにしかならない、
ということなんだと思います。
ものづくりの革命とかって持ち上げた割に落とす、という、
理化学研究所とか、交響曲1番「HIROSHIMA」の報道タイプと同じ臭いがします。
こういう事件を見て何が大事かって、思考停止しないことです。
何が起きているのか、なんでそうなったのか、どういう影響があるのか、
想像力を総動員して考え続けることです。
幸いにもこの事件では、人は死んでません。
一方で、我々はこういう事件に直面して誰かを救うこともできません。
健全な世の中にするためにできることといえば、ひとりひとりが、
3Dプリンターでものを作るということはどういうことか、
3Dプリンターで銃を作るということはどういう意味をもつことなのか、
考え続けることです。
今日はこれまで!